目次

CPUクーラー

CPUクーラーはCPUの発熱を冷やすパーツ。CPUはパソコンの膨大なデータを処理するため非常に発熱を伴います。CPUが高い温度を保ったまま動作していると「熱暴走」といったトラブルが起こる。それを防ぐために取り付けるが負荷の高い作業をしない場合は標準搭載されているCPUクーラーで十分に冷却効果は高い。

標準外、つまりサードパーティー製のCPUクーラーの取り付けが推奨できる環境はCPUへ負荷を長時間かけ続けるような使い方をする場合。例えば3Dゲーム。動画エンコードなど。またCPU搭載の標準クーラーは回転数も高く音が五月蝿いケースが多い。パソコンの動作を静音化したい時もサードパーティー製CPUクーラーは推奨できる。

BTOゲームPCに搭載されている標準CPUクーラーはメーカー、型番がわからないなど不安要素も多い。また評価としてファン回転数が高く五月蝿いといった意見も多い。予算に余裕があるなら大型、静音化されたCPUクーラーをカスタマイズから選択した方が静かで冷却効果も高くなる。

CPUクーラーの種類

CPUクーラーは送風で冷却するタイプの「空冷式」冷却水を利用して冷却する「水冷式」といった種類がある。一般的にどのパソコンにも搭載されているのは空冷式。

空冷式CPUクーラー

空冷式の仕組みはCPU上でヒートシンクを密接。熱電動を利用してヒートシンクから伝わってきた熱をファンで冷却するといった仕組み。ファンの大きさ、ヒートシンクの大きさによって冷却効果や静音性が変わってくる。

仕組みも簡単なことから水冷式クーラーに比べて安価に設置できるのも空冷式CPUクーラーの強み。

水冷式CPUクーラー

専用冷却水をチューブに循環させてヒートシンクを冷やしていく。特に外気温が暑い夏場などは空冷式よりも高い冷却性能を誇る。

水冷式は簡易型と本格的な大型クーラーが存在。簡易型は比較的、水冷式のような感覚で取り付けができてメンテンナンスも少なく済む。しかし本格水冷、大型空冷と比べると冷却性能が低い。静音性に関しては空冷よりも良い。

本格水冷は初心者向けではない。冷却効果、静音性ともに最も優れているがコストが高い。必要パーツを自分で用意して組み上げるなど敷居が非常に高い。資金、時間に余裕があるなら挑戦して良いだろうが目的が普通にゲームをするのみであれば本格水冷は必要ない。BTOでも簡易型水冷CPUクーラーの搭載はできるが本格水冷システムを扱っているケースはほとんどない。

トップフロー型とサイドフロー型

水冷、空冷以外に設置方式にも種類がある。トップフロー型はケース上部に設置して送風をします。マザーボード、メモリ等にも送風が辺り冷却効果を望むことができる。ただしケース上部に通気口がないとケース内部で熱がこもりやすくなる。サイズは大型、薄型とある。大型になるとCPU周辺パーツも満遍なく送風できるがエアフローの効率化ではサイド型に劣る部分がある。薄型は高さ制限があるようなPCケースを使っている時に役立つ。また標準クーラーよりも静音性を高めたい場合に活躍。

サイドフロー型はエアフローの流れが整いやすく熱気を後方へ送る。CPUの冷却性能に関してはサイドフロー型の方が良好とされている。サイズは大型、標準サイズが大型は高い冷却性能、静音性を誇るが大きいため組み合わせるケースが限られてくる。標準型は各パーツとの相性もよく取り付けやすく干渉しにくい。

BTOでのCPUクーラー選定基準

自作の場合はCPUソケット、固定方法、マザボや各パーツとの相性、干渉を前提として選びますがBTOの場合は設置できるCPUクーラーしか選べないようになっています。そのため重視するべき項目は「冷却性能」「静音性」です。クーラーの大きさ、メーカー等を拘って選びましょう。

グリス

グリスはヒートシンクとCPUの間に塗布する。効果は熱伝導率を高めてくれる。グリスに使われる素材によって熱伝導率に若干の違いがある。シリコン<セラミック<シルバー<ダイヤモンドといった順番で伝導率が高くなります。

大きく冷却性能に違いがあるわけではない。小まめにグリス交換をする方ならシリコン、セラミックでも十分。予算に余裕があるなら拘っても良いパーツの一つ。

グリスは塗り方にコツがあり均一に薄く塗るのがポイント。専用グリスヘラを使うと綺麗に塗ることができる。冷却効果は塗り方次第で変化したりグリスによる塗布方法も変わってくる。グリスを塗るのが怖い方はグリスシートといった貼るだけのグリスも存在している。