目次

モニター・ディスプレイ

ディスプレイはゲーマーにとって映像を映し出す画面となる。いくらPC性能が良くてもディスプレイ選択を間違えるとイライラする原因へと繋がる。液晶サイズも大切だが細かいスペックに目を配り、自分のお気に入りを見つけるようにしよう。

以下はモニター・ディスプレイ選びで重視したいスペック。

モニター・ディスプレイ選びのポイント

ディスプレイ選びは画面サイズだけでなくスペックに目を配ると快適なゲームを遊ぶことができる。特にシビアなゲームほどディスプレイは重要なデバイスとなるため確認したスペックを控えて店頭で確認してみよう。

リフレッシュレート

リフレッシュレートは1秒間に何回の画面を書き換えるのかを表している。単位はHz(ヘルツ)となる。一般的に60Hz対応モニターが主流だがゲーミングディスプレイでは120Hz、144Hz対応のディスプレイもあり。数値の高い方が1秒間に描画する画面の書き換えが多いので映像が滑らかに見える。特にFPSゲームなど一瞬の判断が勝敗を分けるようなゲームにおいては非常に重要。

応答速度

応答速度は白→黒へ、黒→白へといった色の階調が変化する時の速さを表したものになる。応答速度が短いほど高速に色の階調が切り替わるため、シーンが随時切り替わるゲームにおいて重要。内部遅延と応答速度を合わせたものが実際の遅延時間へと繋がる。ゲーム用ディスプレイならできるだけ応答速度の速いモデルを選ぶ。

最大解像度

ディスプレイ選びは画面サイズより最大解像度に拘る。画面サイズが大きくても画面一杯まで利用できるとは限らない。解像度によって画面の利用できる範囲は変わる。一般的に27インチ液晶ディスプレイの最大解像度は2560×1440が主流になっているが1920×1080といったモデルもある。プレイするゲームの解像度に合わせてディスプレイも選択するべき。

液晶パネルの種類

ディスプレイはパネル駆動方式に違いがある。主にTN方式、VA方式、IPS方式がある。シェアを伸ばしているのはIPS方式。視野角が広く自然な発色を特徴としたパネルになっている。ただし応答速度においてTN方式に及ばないためゲーミングディスプレイと呼ばれるモデルはTN方式を採用している製品が多い。IPS、TN方式の応答速度を比較して選ぶようにしよう。

液晶ディスプレイの光沢

ディスプレイの光沢については非光沢モデルを「ノングレア」と呼ぶ。光沢モデルは「グレア」と呼ぶ。グレアタイプの方が発色が良く映像が綺麗に見えるが表面に光沢処理がなされているため自身の影などが写り込んでしまいゲーム用途としては非推奨。フラットな映像を楽しむならゲーム用途はノングレアが推奨される。

内部遅延

パソコンからの映像データはディスプレイに反映されるまで複雑な回路をまたいで表示される。そのためパソコンからディスプレイまで情報が伝えられるには若干の内部遅延が発生する。基本的に内部遅延がスペック表に記載されることは珍しく応答速度を目安にディスプレイ選びをすると良い。

SYNC技術対応

ディスプレイに映像を表示させる時には垂直同期(Vsync)が重要になる。垂直同期はリフレッシュレートに同期させて画面を表示する手法。ゲームは描画負荷に応じて表示できるフレームレートが変化。垂直同期をオンにした状態で負荷が増大すると1秒間に表示できるフレーム数が減る。こうなるとカクつきが発生して快適なゲームができなくなる。

逆に垂直同期を設定からオフにした場合、リフレッシュレートを超えるGPU側からの大量のフレームが表示できなくなる。こちらはティアリングと呼ばれる現象が発生。これらのフレームレート安定、カクつき防止、ティアリング防止のための技術がSYNCとなる。NVIDIAは「G-Sync」となる。AMDは「FreeSync」といった技術で対応している。