BTOとは「Build TO Order」の略称。つまり受注生産。注文を受けてから生産されて配送を行います。通常の家電量販店で販売されているパソコンは既製品で完成された状態ですがBTOパソコンはCPU、グラフィックカード、メモリ、HDD、マザボード、PCケースなどあらゆるパーツを自分で選んでカスタマイズをすることが可能。いわば自作のように自由度の高いパソコンを手に入れることができる。
ただし、家電量販店で販売されている大手メーカー既製品PCとは違うポイントがいくつかある。購入前に必ず熟知してBTOパソコンを購入するようにしましょう。
パソコンが自宅に届いた。初期不良が見つかった…それでもBTOメーカーでは製品の返品、返金、交換といった手段はとりません。初期不良があった場合はサポートセンター等へ送付して修理といった名目で直してもらいます。基本的にトラブルのあるパーツ等を検査してパーツを新品に交換します。
BTOゲームPCの多くは標準保証といった名目で1年間の無償修理期間が設けられています。修理方式はセンドバック方式が主流。センドバック方式とは修理センターへ自分でパソコンを梱包して送付するといった方式です。そしてBTOでは保証期間内であっても修理は無償ですが送付にかかる片道送料は自己負担のケースが多いです。メーカーによっては送り返す分の送料も着払いで自己負担となるケースもあります。
例外もあり、保証期間内であれば送料もメーカー負担するケースもありますが多くはセンドバック方式で片道自己負担と覚悟をしておきましょう。
BTOでは数多くのゲームPCを販売していますが、あくまで3Dグラフィックゲームを動かせるパソコンといった名目です。各ゲームタイトルには必要スペック/推奨スペックが記載されています。ゲームPCと名の付くパソコンだからといって全てのゲームを快適に動作できるわけではありません。
ゲームPCにもスペックがあり、足りなければ思うような動作をしません。
そのためゲームPCを購入する時はプレイする前提のゲームタイトルの推奨スペックを確認。また今後発売されるゲームもプレイする予定なら新作ゲームの推奨/必要スペックもチェックをしておきましょう。
例外としてBTOではメーカーと共同で検証をしたゲーム推奨PCが販売されています。特定のゲームに対して動作検証されたパソコンになっているためゲーム推奨PCであれば特定のゲームタイトルは確実に動作することが保証されています。確実に動作させたいゲームタイトルがある場合はBTOメーカーの「ゲーム推奨モデル」といったようなカテゴリを調べてください。
BTOパソコンは受注生産なので注文者によって構成も変わってきます。そのため全てが機械作業ではなく手作業で行っている工程もあります。たまにですが注文内容と違った構成で届けられるケースもあるようなので配達されたら不具合がないかをチェックしましょう。また組み立て等は完璧でも配送業者の取り扱いが荒くトラブルが起こるケースも少なからずあります。
チェック項目
箱から取り出したら外観に目立った傷はないか確認をしましょう。同時にケースを止めるネジの緩み、サイドパネルを開けて配線、パーツ類の挿し間違い、挿し忘れも見ておきましょう。異常箇所などできれば写真を撮り保存しておくと証拠として提出できます。
外観、注文商品が正しければ電源を繋いで起動確認をしていきます。PCの知識が少ないと難しいかもしれませんが無料ツールで各パーツの動作をモニタリングできるソフトがあります。そういったソフトを駆使して搭載パーツに初期不良がないか確認をする方もいます。
起動確認が問題なければシステム情報もチェックしていきます。注文したOSでバージョンは間違いがないか、パーテーションを頼んでいたら注文通りになっているか、メモリの搭載容量に間違いがないか等です。
どこかに異常があればBTOショップのサポートセンター等へ連絡して伝えましょう。初期不良、保証期間内であれば無償で修理をしてくれます。
BTOパソコンでは注文時にセキュリティソフトを付けることも可能。また標準で30日〜90日などの試用期間があったりします。届いたパソコンに問題がなければすぐにセキュリティソフトを稼働させるようにしましょう。