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ゲーミングパソコンの電源

グラフィック性能などに直接関わらないパーツだがパソコンの寿命(耐久性)、消費電力に関わる軽視されがちな重要パーツ。

BTOゲームPCはハイスペック、ハイエンドモデルになるほど容量は余裕を持った電源ユニットを採用しているがロー、ミドルは容量ギリギリの製品を使っているケースが多い。また標準搭載の電源はどのBTOも評判は良くない。パソコンと長く付き合うなら電源は容量、品質、メーカーに拘りたい部分。

電源ユニットの選び方

  1. 電源容量
  2. 変換効率
  3. メーカー
  4. 価格

価格は予算に応じて個人で変わってくるが拘りたい部分は電源容量、変換効率、電源製造メーカー。この辺りで下手な製品を選ばなければ安定性、安全性、信頼性の面でパソコンを長く快適に使うことができる。

さらに拘るならコンデンサは日本製、基盤はガラスエポキシを採用している電源が良し。また各種パーツをオーバークロックして使用する場合は消費電力が増加するため電源容量も100Wほど多く見積もると良い。

電源容量

電源容量が少ないと各パーツへの供給量が満足にいかない。グラフィックカード、CPUなどが電気を多く使う。また将来的に拡張を視野に入れている場合、パーツ性能が上がれば必要電力も上がってくる。容量が低いと必要電力量を満たさずにトラブルの原因となる。

ただし、容量を上げるほど電源ユニットの価格も高騰。またスペックに見合っていないと宝の持ち腐れ。ゲーム用途かつ将来的な拡張も視野に入れているなら700W容量がコスパが良いと言われている。

参考:700Wの電源がゲーミングPCは丁度良いって知っていた?

電源容量を上げるメリット

パソコンに搭載するパーツが多いほど消費される電力が多くなります。そのため電源容量が低いと満足のいく性能を発揮できません。最悪の場合は供給電力が足りずにパーツの破損へと繋がる可能性あり。また容量を上げることで静音性に繋がります。電源ユニットは内部を冷やすための冷却装置(ファン)が付いています。ファンの回転数は電力の供給割合に対して変わります。電源容量ギリギリの状態では常にファンの回転数も高く、電源に負荷をかけた状態に。容量を上げて余裕のある状態にすることで供給が十分かつファンの回転数を抑えてパソコンの騒音が静音化されます。

変換効率

電源ユニット記載の容量と言うのは100%供給されるものではない。交流から直流に変換する過程で変換できない電力が熱となり逃げる。パーツに届くまでの供給される電力の変換率を変換効率といいます。

BTOパソコンの電源は80PLUS認証を受けており最低でも変換効率80%以上が保証されています。また変換効率には品質があります。変換効率が高いほど供給される電力が良く、電気代の節約や電源ユニットの熱効率が良くなります。

負荷率
品質 20% 50% 100%
STANDARD 80% 80% 80%
BRONZE 82% 85% 82%
SILVER 85% 88% 85%
GOLD 87% 90% 87%
PLATINUM 90% 92% 89%
TITANIUM 92% 94% 90%

予算に余裕があるなら品質は高くした方が良い。BTOゲーミングパソコンの多くは標準構成でSTANDARD〜SILVER品質の電源が多い。

電源メーカー・ブランド

ブランドによって評判の良し悪しもあります。BTOパソコンで選べる代表的な電源の評価などをまとめてみました。

AcBel 高負荷をかけた連続使用は故障しやすいなど評価はいまいち。
オウルテック 電源の評価は高い。電源はオウルテックにしておけば安心と言われるほど安心、信頼性に評価あり。
Corsair 比較的リーズナブルで安定性への評価あり。
ENERMAX Corsairと並び評価もそこそこあるブランド
Enhance 安全性、安定性、信頼性の評価も高い
Seasonic 消費電力の高いグラフィックカード、SLI接続など電源負荷が高い構成のパソコンでは定番の電源メーカー。安定性に評価あり。ただし電源は高価。
DELTA ELECTRONICS 評判があまりよろしくない電源ユニット。標準構成で搭載されていれば交換が推奨されている。
Silverstone 普通と評されることが多い電源。電源への投資を抑えたい人にはお勧め。

ただし評価の良い電源メーカーであっても機械物なので当たり外れはあり。電源メーカー・ブランド選びで迷ったらオウルテック、Corsair、Enhance、Seasonicから選んでおけば無難とされている。

電源の価格

メーカー、容量、品質によって価格に大きな差が出る。ゲーム用途で普通に使うなら1万円前後で上記に挙げられている評価のある電源メーカーがお勧め。また電源の値段によってロー、ミドル、ハイと品質分けもされている。

ローエンド電源

価格は5,000円未満。出力は300〜500Wが主流になっておりケーブルは最小限。品質や信頼性よりコスト優先の電源が多い。また80PLUS認証を受けていない電源も多い

ミドルレンジ電源

価格は5,000〜15,000円未満。80PLUS認証を受けた電源も増え品質、信頼性も向上している。ケーブル数も増えプラグイン方式を採用しているケースが多い。電源容量は500〜700Wクラスの製品が多い。

ハイエンド電源

価格は15,000円以上。超高性能グラフィックカード、SLI接続など電源負荷の高くなるパソコンに用いれられることが多い電源。各部品の品質、信頼性も高く80PLUS認証品質も高い製品が多くなる。電源容量に関して700W〜1200W前後の製品が多い。

BTOゲーミングPCの推奨電源

電源メーカーの記載がないBTOショップもありますが、多くはカスタマイズにてオウルテック、Corsair、Enhance、Seasonicなど選択できます。(BTOショップにより違いあり)この辺りの電源メーカーを選び、容量や品質も500W以上、BRONZEより上位にしておけばゲーム用途として普通に使う分には十分。

もし電源メーカーの記載がなく心配な場合はBTOショップに問い合わせをしてメーカー名を聞きましょう。また、その時にスタッフの方に相談すると詳しく説明してくれたり、自分の目的を伝えることで最適な電源やスペックを選んでくれます。

power.txt · 最終更新: 2016/10/01 by team-gaming

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